yotsuさんのお気楽ライフシフト

40半ばから、自由にマイペースに、楽しく生きることを探究しています。

7月に何をしていたかというと

7月が終わりそう…一体何をしていたのか。35℃超えの猛暑が続いてるうちに小学生は夏休みに突入、もう台風がきたりもしています。
写真は海の日に一泊でお気楽キャンプ、その帰りに立ち寄った埼玉県飯能市にあるトーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園。いるだけで汗が吹き出る暑さだった、という思い出の一枚ってことで。

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7月を振り返ってしまうと、自分のための活動がインプットに偏りがちに。家にこもってのインターネット世界はまったく飽きない情報ばかりで、一方リアルで学びの場に参加しては刺激を受けまくるけど、情報を整理し自分向けに取捨選択していかないと、追いつきません。特に私は寝ては忘れてしまうので、また入れてっていう悪循環。アウトプットして定着させる必要もあって、やはりリアルで人と話したり、書いたりですね、ブログも放置してちゃいけません。

その他にも何かはしていた証ってことで、7月からWeb媒体「リビング東東」で地域特派員の記事を書きはじめました。そこまでの経緯や記事について書いておこうかな、と思います。

地域特派員とは何ぞや?

それまでの生活ではあまり目に入らなかったのだと思うのですが、退職の決意を固めた4月頃、ポスト投函されているフリーペーパー「リビング新聞」の紙面で「地域特派員」なるものを募集していて、辞めたら暇になるしできそうかな?とメール応募しておいたのでした。
で、タイミング良く最終出社の翌週に集団面接があったのですが、退職ホヤホヤというネタと、自由になった喜びで意気揚々としていたことと思います。新しい世界に足を踏み入れる感覚もあって、様々な背景をお持ちの同年代の女性たちのお話に勇気をもらったし、アクティブな主婦のあり様も素敵だな、と思った次第です。決定後には研修があり、媒体特性や記事の書き方、ノウハウなんかも教えてもらえて、とても勉強になりました。

「お役立ち地域情報サイト」という位置づけの中で、地域毎に特派員を配するのですが、そのうち「東京」は最も情報過密なエリアです。その分競合も多いけど、何より東京が好きな私としては、住んでる地域の情報を発見して発信していいなんて楽しそう!というノリです。地域特派員制度は2012年から始まって第7期だそうですが、いまや口コミサイトやキュレーションメディアが乱立する中で、どう継続している事業かを肌で感じられそうだし、そういう意味で社会の一部と早々に接点が持ててるのは有り難いことです。

いただいた名刺に「地元情報をシュフ目線で発信!」と書いてあることに今頃気づきました。 こと私に関しては、たまたまアクティブに発信できる状況にある主婦(あまり使いたくない言葉ではありますが)として、敢えて仕事ではない事をいいことに、アクセスを集めたいビジネスを飛び越えて、伝えたいと思う情報を届けられる人たちがいるならば、そっちを直接目指して楽しんでみたいと思います。

特派員No. 653 yotsuペンネームで活動します。プロフィール画像は友人に作ってもらいました。ありがたい!このブログでも追って連動させようと思っています。

7月アップの記事3本

【西大島】ミシュランガイド掲載店!クチーナシゲで至福の1000円ランチ

1本目は地元で確かな情報を、と思っていて以前「アド街」大島で取り上げていたお店にしました。最初は夫と2人で偵察に行った上で、二度目は1人で、成り行きで店主に取材までしちゃった入魂の記事となりました。

 

【住吉】ランチに自信あり!「&ラウンジ」でご近所カフェ端会議のススメ

2本目は同マンションのママ友と平日ランチ行きたいね〜、とニューオープンを話題にしてたお店。この「地元で子なしの平日ランチ」っていうのは直近で叶えときたかったちょっとした夢みたいなもんで、自分に余裕ができたことで、働いてるママ友のたまの休みを狙って能動的に成立させたものです。ここも2回訪問の上で執筆。

 

【日本橋浜町】本格ドイツパンの店タンネ 大充実のイートイン利用法

昨年くらいから浜町の美容院に変えたのは、日本橋人形町・浜町・水天宮あたりの街が変化に富んで楽しそうだからってゆうのもあって。美容師さんも近場のおすすめを教えてくれるし、特集の雑誌を貸してくれます。毎度散歩するのですが、ここはたまたま出会ったお店です。パン屋は書くの難しい面もあるけど、トライしていきたいですね。

 

1年間この場を借りて記事を書くことが、どういう形で自分に影響を与えるか、ワクワクするところです。
とはいえ今はがっつり娘に付き合う夏休み。自分のダラダラを棚に上げて、ラジオ体操にプールに宿題をさせ、イベントやお出かけもしたい、旅行計画も、予期せぬハプニングも(これは改めて)…、となると、夏休みは多忙極まりない!ぼちぼちマイペースでやっていきましょう。 

 

mrs.living.jp

 

気がつけば…先週の、今週のお題

先週、はてな今週のお題「2018年上半期」で「手に入れて良かったモノ・ベスト5」を考えているうちに、もう今週になっていました…どうもスロ―ペースでいけません。遅いけど、やっぱり便利でおすすめな、第2位を授けようとしてたモノのご紹介。

第2位は・・・フルセグチューナー「ピクセラ iOS対応モバイルテレビチューナー PIX-DT350N」!です。

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auのポイント交換ラインナップにあったのでゲットしてみました。8500 Pと交換で、市場価格よりもお得だったのがポイント利用の鉄則ですが、au STAR ギフトセレクションは全体的にセンスが良く、モノ好きの血が騒ぐ商品がいっぱいあります。見てるだけでもワクワク、ポイント貯まってる人にはおすすめです。

 

さて、うちはテレビが10年もののプラズマテレビ「Pioneer KURO 50インチ」1台のみで、この子はこの子でとてもいい子で元気だし、録画機があれば家族間のチャンネル争いもないのだけど、この暑いのに自ら発熱してて側に寄りたくないし、点ける度に「よいしょ…っと…」みたいなご高齢感を伴うので罪悪感すら覚えてしまう、という悩みもありました。燃費もよい訳がありません。

で、フルセグチューナー。iPadに付けてアプリをダウンロードしたらすぐに設定完了、あら快適、一瞬でフルHD画質です。チャンネル切り替えもスワイプ→選択ですぐ。

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正直テレビを見なくても困らなかったけど、家にいることが増えると事情は違ってきて、“生”のニュースや情報は、貴重にさえ感じます。特に今は災害関係のニュースだったり、ザッピングで社会の一定の動きは見える訳で、外界との接触が少ないこんな時期、様々な情報収集ができる良い機会と思うことに。

よく考えたらNHKに納めてる受信料分も見たい(あれ?この場合の受信料問題ってどうなってるんだろ?)、民放キー局だってまだ捨てたもんじゃない、とやはりテレビ世代の代表として応援もするのです。CMの質や内容が変わってきてるなぁ、というのも肌で感じることです。とはいえ配信にもどっぷりな私、時間をどう振り分け使うか、あとは偏った情報に踊らされないこと、埋もれないことも課題ではあります。

 

モノに戻ると、外でもチューナーで電波受信なので、Wi-Fiや通信量を気にすることもないんですね。その点、通信前提のRadikoとは違うところです。普段はドライバーなので車での自分利用はできないですが、渋滞覚悟のお出かけなんかでもOKです。iPhone+これだけ持てば、コンパクトで移動中や旅行中にも便利そうです。

難点は視聴中にiPad側の充電ができないこと位でしょうか。でも2,3時間ならへっちゃらだし、そんなに見続けるのもまずいので、ちょうどよいかもしれません。

視聴環境としては、キッチンで料理しながら見の他、寝室に持ち込めるのが便利すぎます。リビングでPCを使うのをやめ、寝室にワークスペースを整えつつあって(テレビ見る時点でワークとは程遠いんですが、)スタンドには、ソニーBluetoothスピーカー内蔵LED電球を取り付けてるので、音質的にもバッチリ快適になります。

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結局モノ好き、ガジェット好きな私…。

娘からは「テレビばかり見て!」と容赦ないので、家では一人の時に、こっそり使っていくことにします。

ちなみに、上半期グッドチョイス第1位は…「10.5インチiPad Pro & Apple Pencil」。値段相応、かな?

 

ピクセラ iOS対応モバイルテレビチューナー PIX-DT350N

ピクセラ iOS対応モバイルテレビチューナー PIX-DT350N

 

 

区民講座「はじめてのハーブ」に学ぶ

区民講座「ベランダガーデニング講座〜はじめてのハーブ編」に参加しました。

植物はこれまで何度も枯らしていて、時間ができたらトライしたかったので、まさに。と申し込んでおいたところ、当選したのでした。(倍率2倍だったそう)

初回は、先生のバーブ専門著書をいただいきつつ簡単な座学、合間にハーブティーが振る舞われ、ハーブ3種の苗をコンテナに寄せ植えする実習をして、お持ち帰りまで。爽やかなハーブの香りに包まれて、至れり尽くせりの、とても癒された午後となりました。 

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やっぱり植物や土っていいなぁ。スタッフの方々も心優しそうなのがにじみ出てて、憧れます。植物育てると母性が育つと聞いたことあるし、かなり今さらですが…ちゃんと面倒みて、キッチンハーブを料理のアクセントにさらっと使えるようなステキ生活を目指しましょう、と。

この区民向け講座、全3回で3,000円と実費にもならないのだけど、区が掲げるCITY IN THE GREEN事業の一貫で、こちらは土木部さんがご担当。
すごく良いことやってるの。大義のためにお金をどう使うのか、コンセプトは判るしちゃんと区民のためにもなってて、行政としては当然ではあるんだけど、発想が一般企業とはまったく違くてなんだか眩しい。

ただ平日開催だし参加者の皆さんはほぼ全員主婦とお見受けしました。時間が自由でないとこの恩恵は受けられない訳です。

ちょうど先週、区民税・都民税の決定通知が届き、来年5月までの納税額が決まってきて、無職にはきついなぁと思っていたところ。そういう意味ではむしろ安くて当然かもしれないし、こうして時間ができたのだから思いっきり使い倒すべし、と思った次第です。一定期間働いたら休む、また働き休む、というサイクルにみんながなれば、平等になるのに。

そして、こういう事業にはそれ相応のNPO法人がついてくる仕組みっていうのも新たな気付きです。世の中NPO法人ってこんなにあって活動の場もあるんだ、ってことに新鮮な驚きと、社会勉強のきっかけをもらっている感じ。せっかくなので、一石二鳥にも三鳥にもしていく所存で。2、3回目も楽しみです。

もちろんハーブ育成も頑張るぞ。とりあえず毎日話しかけるんだったかな?

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まちづくりワークショップに参加した話

6月はまだ有給消化中ってことで、宙ぶらりんな気分だし身分。アンケートを書く際は、会社員、無職、主婦のいずれかで迷いつつ、いいように使い分けてます。

ブログが習慣化しないのは自己管理する時間の消化に不慣れなせいでしょうか。時間を“売る”のは実はとても楽で、自分のためにどんな時間を“買う”のか、過ごすのか、深い考えなしに突入してしまった休みでもあります。ゆっくり考える時間を確保したと思って、会いたい人と会ったり、初めての所に顔出したりして、これまでの借りを返す気分で過ごしています。

そんな中、先週末は、区主催の「ユニバーサルデザインまちづくりワークショプ」に参加して町歩きをしてきました。暇になるかなと申し込んだんだけど、うっかり活動が月イチながら土日だったという…。でもせっかくなのでこのワークショップからも学びたいし、区民代表として役に立てるものなら役立ちたいので、家族をおいて一人参加です。

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このワークショップ、区民・区職員の他、有識者、外国人留学生や障害をもつ方あわせて50名程度で、ユニバーサルデザインの町づくりの観点から知恵を出しあい、東京2020を見据えて重要な地域「有明豊洲」の観光マップを作ることがゴールです。行政事業なので経緯や理屈はもっと仰々しくたくさんあるのですが、ファシリテーターの動きやワークショップの進め方、区税の使い道としても勉強になりそうです。第1回では、江東区の歴史的なオリエンテーションもあって、非常に有意義なものでした。

第2回の今回のテーマは、昨年この取組みから作られたユニバーサルデザインマップ「亀戸」の検証をしましょう、ということでマップを手に町歩きする流れでした。なかなか足を踏み入れてなかった亀戸ですが、私は亀戸天神社ルートを検証するチームに入りました。

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初めての天神様はなかなかのパワースポット感だし、美味しそうなお店も発見するなど、個人的に収穫はたくさんありました。外国人や知らない方々と歩きながらお話することもいいのですが、本来の目的としては、亀戸駅から歩ける観光名所である亀戸天神社香取神社への案内に、物理的バリアフリー情報の側面が大きいマップなので、それを確認する形に。

行ってみると正面から階段なので入れないから回り道を、スロープが急、トイレは観光シーズンのみ、車椅子用の公衆電話ボックスがあるけどこの時代にいったい誰が使うのか…とかネガティブな確認作業が多く。それが細かに掲載されててもいまいち行く気にならないのではないか、と。

とはいえ、亀戸は日曜に歩行者天国やってていい雰囲気だし、名所の歴史や親しみやすい地名、由来など、訪れたくなる情報が必要最低限あった方がよい、など皆さんから多くの指摘があがっていました。

ユニバーサルデザインの概念が広大過ぎるのはさて置いても、誰に向けるかで掲載すべき情報は違うし、実際の町の意識や地域と協同していかなければバリアフリーは進まないことが多く、これはまちづくり推進課さんに問題意識を持ってもらう取組みなのかな、とも思いました。そしてアナログなマップに情報を入れ込むって難しい、ということがよく分かりました。

英語表記がいっさいないのも気になりながら、Wi-Fi環境とその情報を充実させ、ネットに情報を寄せていけば、という方向の意見もあり、特に外国人の方はそっちにいきますね。意見としては出すべきだけど、アナログの地図を作ることがゴールってのは変えられそうにないなぁ。はっ、これって、大きな縦割り組織で、機動性が発揮できない現場の諦めてる感が身についてる、私……。立場をわきまえつつ8回まで楽しみ、見届けたいと思います。まちづくり、オー!

映画『30年後の同窓会』にじんわりしてる話

映画『30年後の同窓会』(原題:Last Flag Flying)を観ました。

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例のごとく前情報は予告のみ、なのでリチャード・リンクレイター監督作品、“50才のスタンド・バイ・ミー”というキャッチコピー程度の知識で。

リンクレイター監督は『6才の僕が、大人になるまで。』(2014)の撮り方に驚き感動したし、『ビフォア・サンライズ恋人までの距離)』(1995)はリアルタイムで直撃(当時はイーサン・ホーク目当て)、後に『ビフォア・サンセット』(2004)、『ビフォア・ミッドナイト』(2013)のビフォア・シリーズ三部作としても唸ったものでした。

 

深い深い中身のロードムービーで、まったくダレることなく、最後に泣かされました。そして、余韻に浸るにはエンドロールのボブ・ディランでは短すぎる、結果、後追いで情報を求め、この映画の意図がじんわりと伝わってくることとなっています。まだ途中です。そもそもの知識レベルの問題はさておき、自分の解釈を確認したり再考したり、知らなかった世界、様々な人の思いに触れることができるのが映画鑑賞の醍醐味、久しぶりにたくさんの情報を得ています。

今回大きく知ったことは、2003年12月フセイン政権崩壊の日、アメリカにとってこの日が大きな意味を持ち続けているということ。自分はといえば、フセインに思うことはあっても、戦地に赴いた米兵たちに思いを馳せるということは、当時確実にしていなかった。それを今になって考えることにも意味を見つけたいし、映画で伝えたいことをちゃんと受け取りたいと思いました。

日本では同窓会風が売りだけど、当然本国ではもっと背景が明らかな訳です。だから邦題が?ではあるけど、多くの人に届けたい思いがあればいいと思うし、そういう意味では日本の公式サイトに寄せられた高遠菜穂子さんのコメントは鑑賞後に読む価値が多いにあったので、感謝したいです。

特に洋画はそういう広い世の中、社会、文化を知るきっかけの一つであるのに、世界の映画が見られるって幸せなことなのに、全然できていない…とまた反省しつつ、洋画にもまた目をむけよう!

 

また、原作者ダリル・ポニックサンが監督と共同脚本ってところも安定感あり、同者が原作の73年公開映画『さらば冬のかもめ』の続編という立ち位置でもあるそう。

 ジャック・ニコルソン主演のこれも名作とのこと、これがすぐレンタルできるのも有り難いです。

音楽は『6才の僕が、大人になるまで。』でも選曲がツボだったのですが、今回のボブ・ディランも染みます。97年発表の曲「Not Dark Yet」です。 


Bob Dylan - Not Dark Yet

これでまだしばらくじんわりしたいと思いますが、誰かと語りたくもなるもので。

ちょうどその後に元同僚に誘ってもらって飲んだのが30代50代のシネフィル大先輩方、皆さん未見だったのですが、それでも障りだけでネタになり。日本映画談義でも教えてもらうことも多く、それこそ在職中にもっとこんな会話ができたら良かったのに、辞めたらできるって…おかしな話ですね。見えない壁はどこにあったのか問題、職場あるあるなのでしょうか。辞めたらバリアフリー!  を実感しています。

 

林修氏講演「いつやるか? 今でしょ!」に学んだ話

先週末にマネックス証券のお知らせで見つけた、林修氏の特別講演セミナーに行ってきました。口座を持ってれば無料招待で、有名人のお話を生で聞けるなんてお得そうです。

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セミナー後半が投信関係者たちのパネルディスカッション「未来を見据えた資産形成」だったので、前半で登場した林先生は後半を踏まえて「未来を見据えた形成」というテーマをはじめに示されました。投資やお金のこととは直接関係しないながら、想定外に良い話が聞けたので、忘れないようにしたい、ポイントメモです。

 

ご自身はお金や人を動かす才はなく早めに諦め、自分が動くことで世渡りしてきたよ、って軽めの導入から、すぐに出てきました「人生100年時代」。用意されたホワイトボード(お約束!)に書かれたのは、

 ①学校(就学世代) / ②労働 / ③老後

の3ステージ、そしてその説明。③を支えるために①が大変、となると②がどうにかしなければならない!ということを終始説かれていまして。

②は前・後期に別れ、その境となるのが35〜40歳、遅くても45歳まで(入れてもらえた!)の生き方過ごし方がいかに大事になっていくか。私たち世代に熱く訴えるものだったのです。

会場の大半は③の世代に近いとお見受けしたので、そこはきっちり巧みな話術で、団塊世代と続く逃げ切り世代について、時代が彼らの「集団」としての働き方にマッチしていて豊かになった、と肯定から入りつつ、良い大学を出れば良い就職ができて、将来安泰、なんていうのはもう幻想にすぎない。高度成長からの僅か70年位の働き方でしかなかったのだから、これからは「個」としての生き方が問われるのだ、と。

どっかで聞いたことあるし、皆がうすうす感じていることを、塾講師の立場である林先生の口から聞けるのが小気味良く、分かりやすさがピカイチです。時事ネタ投入も忘れず笑いもとっていきます。

そんな中、これから大事にしなければいけない生き方、価値観についてのヒントとして挙げられたのが、尾原和啓氏。12回転職、結果いまバリ島を拠点に活動している方です。林先生は実際に尾原氏と会って、著書↓を読んだ上で、国や言語や企業という壁を軽々と超えていく生き方に、未来の働き方を見ていると。

どこでも誰とでも働ける――12の会社で学んだ“これから

どこでも誰とでも働ける――12の会社で学んだ“これから"の仕事と転職のルール

 

実は私も、尾原氏の著書「モチベーション革命」を読んで、転職活動や退職について背中を押されたところがあったので(この辺のところはまた改めて記したい)、新刊は未読ですが、彼の生き方考え方が林先生に刺さっていることに驚きつつも、一気に共感、ますます素直に聞けるようになったのです。テレビによく出ているというだけで、色眼鏡で見てはいけないですね。

モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書 (NewsPicks Book)
 AmazonのPrime Readingに入っているのでプライム会員なら電子版読めます。

林先生、2歳半の娘さんの子育て中だそうで、これからの社会を見据えた教育を心から考え実践していることも披露され、また優秀な生徒とそうでない生徒を日々見る中から実験分析していることなど、まさかの子育て論を聞けたのも収穫です。要は、親自身が日々社会の動きを先読みし、未来の働き方モデルを想定し、自分が方向性を示してあげるべし、ということかと思います。

うまく纏まりませんが、分かりやすかったヒントを以下メモ書き。

「なぜ、未来に悲観するのか」(100まで生きる時代に)

  1. 少子高齢化
  2. 格差の拡大
  3. 仕事がなくなる(AI)

あらゆる世界で「中間項の崩壊」が起きているってこと、改めて自覚しましょう。

「失敗の原因」

  1. 情報不足
  2. 思い込み
  3. 思い上がり(慢心)

それを防ぐために、子供時代に必要なこと、ご自身も実践していることは

  • 「伝記」を読む:偉人には成功だけでなく失敗の経験も必ずあり、そこから学び、逆転していく人生を疑似体験すること、を積み重ねることができる。
  • 親が未来を見る感覚を鋭敏にし、それを子どもに伝えていくこと:前述
  • 人の能力を細分化して、高い価値で売っていく:学校はもう時代遅れのシステムで、いい学校で平準化されてどうすんの?でうまくやっていくことを目指す時間もったいないよ!(↔出来ない事を諦める能力を磨き、それを知るための学校はあり)

先生の持論に加え、一部こちらの都合での解釈もあるかもしれませんし、本業の予備校や学校産業の今後の衰退、変容も見据えて、そう話される林先生ご自身は逃げ切れる算段でいらっしゃるそうです。でも、この現在の様々な活動こそ理念に一貫性があり、責任をしっかり果たされているのだな、と思いました。

さらに、ここに来ているゆとりある③世代は、①孫②子世代への手助けするんだよ、逃げるが勝ちじゃないよ!ってのも忘れずに、きれいに纏めておしまい。パチパチパチ…。

ちなみに講演中、林先生から「今でしょ!」なんてフレーズは出てきませんでした。主催側の都合でつけられたキャッチーな講演名なんだけど、でも、私なりには「今でしょ!」にストンと落ちる旬な講演で、たいへん有意義な90分だったのでした。

林修先生、ありがとうございました!企画のマネックスさんにも感謝です。

 

Today at Appleに通ってる話

Today at Apple - Apple(日本)に、ほぼ週一ペースで通っています。

4月に退職意思を固めた自分へのご褒美に(!?)iPad Proを買っていまして。1台目のiPadも使い倒してますが、2台目はアクティブに持ち出したいし、新機能も使いたくて“Pro”にしたので、Apple Pencilとキーボードもつけてるんです。

Appleとの出会いは大学生の頃…、ディスプレイ一体型のPerfoma5210を買ってもらって以来の数十年! スケルトiMacも通過したし、ノートもかれこれ三代目のMacBook Airー、Appleへの愛着は尽きませんのでとりあえず、ありがとうジョブズ。でもね、iPhoneMacとのOSの違いや、日々の進化についていけずにいるのも正直なところです。使わねば!

そこで、昨年より全世界の直営店で開催されている「Today at Apple」。Appleがインスピレーションをくれる無料講座です。


Today at Apple — Apple

以前から気になりつつもなかなかタイミングが合わずでしたが、まずはGWに「Kids Hour:Spheroで迷路にチャレンジしよう 」に娘と共に参加。アプリでロボットを動かすプログラミングっぽい体験ができるというもので、コマンドを考え迷路のゴールを目指すのに、子どもたちの目が輝いていました。

やっぱりApple、いいことやってるじゃん!ということで、自由になったのを機に私も参加してみました。都内にApple Storeは3箇所、銀座、新宿、表参道と、どこも便利ですが、立地と雰囲気が最高なのは表参道です。(渋谷は改装中)

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地下鉄出口からすぐ、表参道の並木に映えるアップルマークと白い雲。とても居心地のいい空間です。レクチャーのある地下には吹き抜けの螺旋階段で下ります。

これまで参加した順に

  • Basics:iPad
  • How To:写真を整理しよう
  • Basics:iPhoneiPadの中級編」 
  • Quick Start:Apple Pencilでスケッチを描こう

どれも5,6人程度の少人数でアットホームな雰囲気で進みます。短時間ながらも必ず、知らなかったことを持ち帰ることができています。内容や先生が違っても、根っこの姿勢がブレてないから安心して受けられるし、次に繋がるんですね。一緒に受ける人もいろいろです。表参道では裕福そうな老夫婦がより生活を豊かにするために、新宿では外国人のお母さんが息子のために、皆さんの参加動機を聞いたりするだけでも刺激もらっちゃいます。
受講した後は、「担当スタッフのサービスはいかがでしたか?」とメールがくるので、正直な評価と感想を戻すようにしています。このアンケートの回収率もきっといいんじゃないかと思います。無償で提供してもらったのだから、その分お返ししなきゃ、という心理にもなります。次もお願いします、と。

Appleのやっていることって、ブランディングマーケティングの教科書でありながら、その目的は生活を便利に楽しく豊かにしようって、伝わってくるんですよね。お客さんもスタッフも半分くらい外国人の印象だから、日本に向けてどうこうってのもなくて、だから世界との差を感じもします。

 

さて今週は、「Apple Pencilでスケッチを描こう」で、初めてアートカテゴリでした。私よりも娘が、デジタルで絵を描くことに興味津々のため、おすすめされたprocreateってアプリは入れていたもののノウハウやコツは大事よね、と代理出席のような感じ。

早速、手書きで描いたイラストの写真を撮ってトレースして着色する、という手順のみを教えたところ、 さっさかさー、と仕上げてくれましたよ。覚えが早いし感覚で機能を使うよね、子どもって。

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こちら、一時的にアイコンにさせてもらいます。

Procreate

Procreate

  • Savage Interactive Pty Ltd
  • エンターテインメント
  • ¥1,200

 

という訳で、まだまだ受けたいプログラムもあるし、実は基本も使いこなせてない感もあり。プログラムはランダムに各店舗・時間で開催されるので、お出かけついでに30分、60分、スケジューリングするのも楽しいんです。学びもライフシフトの一貫なんで、まだまだ参加していきます!

Apple Store

Apple Store

  • Apple
  • ショッピング
  • 無料

Apple Storeアプリの「セッション」メニューからの検索・予約も便利です。

「万引き家族」と「家族はつらいよ」考

先行上映で「万引き家族」を観てきました。

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是枝監督映画はすべて観ていて家庭内では是枝通を気取ってるので、早めにチェックせずにはいられないのです。
あまり余計な情報を入れないで劇場へ行くタイプなのですが、さすがにカンヌのパルムドール受賞ですから、様々な情報が流れてくるわくるわ…で満を持しての公開。なので近頃の是枝監督が得意とする特異な設定ありきと役者の好演は分かった上で、それでも引っかかっていたのはタイトル。「万引き」という、普段滅多に聞かない言葉に「家族」を当てるのが奇をてらってるのか、少しダサさが伴う違和感狙いなのか、と邪推していましたが、そこに込めた意味も観ればよく理解できました。

後で発見したこちらの記事によれば、別タイトル案『声に出して呼んで』もあったそうですが、確かに『万引き家族』の方で合点。プロデューサーさんグッジョブです。
カンヌでも原題ママ「MANBIKI KAZOKU」での上映だったようですが、中身がしっかり伝わっての受賞ですから国際評価にタイトルはあまり関係しないようです。「万引き」はその行為だけでなく、広義でのオリジナル解釈「誰のものでもないものを手に入れる、得る(盗む)こと」として独自に機能させていました。よって適切なフランス語がなかったのかもしれませんが、もし「MANBIKI」が国際言語化してこっちの意味で普及したとしたらエラいことかもしれません。

英題の“shoplifters ”には家族は入ってなくて、“万引犯、万引する人”を複数形にすることで、ひと纏まりの集団を表現しているのも面白いです。


万引き家族(英題 shoplifters ) - 映画特別映像

こんなシーンの偶然の出会い、コピーの“盗んだのは絆”も、万引きに包含されているように思われます。あ、ネタバレしそうなので、以下「家族」の方へシフトします。

 

折しも、山田洋次監督の最新作「妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ」も公開中なので、「家族」をタイトルに用いたこの2本が、まったくの対極にあることにも気付かされました。

「妻よ薔薇のように」は「家族はつらいよ」シリーズ3作目となる程、ステレオタイプな一般家庭を身近なテーマで描いています。さらに今回は専業主婦の反乱と絞りつつも、まだ多くに響きそうな分かり易いテーマです。我々より上世代が思い描いた家族の形がそこにあり、それはもう、山田監督の演出は丁寧だし的確、見る人のツボを抑えてもとの形に収まる、という安心感がどっしり。
これは「男はつらいよ」シリーズで展開され続けて実証済みだったのですが、改めてバチコンと紐解けたのが昨日のTBS「サワコの朝」に山田洋次監督のゲスト出演していまして。「家族」をテーマに人間ドラマを描き続ける原点を語っていらっしゃいました。
駆け出しの頃に先輩から「脚本の骨格に家族の関係を、どこかに一つ入れておけば落ち着くんだ」と教えられ、以来気付けば家族の物語ばかり撮っていた、と。

※2018年06月02日(土)放送分 (23分)→2018年06月09日 07:29 まで視聴できます。

万引き家族」には、本来観客が映画に求めて得られる筈の安心要素=「家族」が、最初から不穏極まりない形で見せつけられるのです。「誰も知らない」然り、近年の監督作品は皆そうです。既成概念でいうところの家族なんてどこにもありません。でもこのひと纏まりを、なんと呼ぶ? 一緒に暮らし生計を共にしてる、これって家族なんじゃね? というところから、じゃあどんな家族なんだろう? って関係性に興味を持っていかれてしまいます。

もうひとつ、山田監督には観客に結末に満足してもらおう精神が根付いている。鑑賞後に思いを持ち帰って自分の家族について考えて欲しい、とストレートです。

是枝監督は、観客に結末を委ねる、悪く言うと投げっ放しなので、満足してもらおうという意識はなさそうです。もちろん家族について考えて欲しいのだろうけど、その家族の定義、ちょっと疑ってみて、というメッセージ付きなのです。

既成概念は疑ってかからなくてはならなくなった現代社会に警鐘を鳴らす是枝監督、やはり今必要な表現者であり、日本の新たな可能性とも言えるかもしれません。評価されたのは喜ばしいことです。


ちなみに、こんなことも話題になっていますが…

「栄誉ある国際的な賞を受賞したのに首相が完無視!」と。
でもね、日本で映画なんてまだその程度、位にしか思いませんでした。逆にノーベル賞とオリンピックと並べるフランス国の自尊心たるや凄いな、と。
是枝作品は文化庁の映画助成金の常連ですが、そのレベルでは真っ当に評価も対応もされている訳で。安易に国が芸術や思想に関与しようなんて考え自体が末恐ろしいので、発言は控えてもらって大いにけっこうかと思いました。
国が国家予算をかけて日本の映画産業を食わせるべきだ、なんて議論もありますが、難しい問題ですね…。深みにハマるので本日はここまで。

ネタバレになってたらごめんなさい。いずれも誰かと語ってみたい映画でありました。